その「純水」は家族の飲料用に最適な水ですか？スーパーの無料の水「ピュアウォーター」はコスパ最高。でも飲料水としては避けた方がいい理由

近所のスーパーで買い物ついでに汲んで持って帰れる無料の水！その名もピュアウォーター(純水)　
もしかして、スーパーの無料の水は最強？　　タダだし。純水だし。人気だし。
　
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スーパーで純水は本当に無料？なぜ無料なの？

純水が無料の理由は簡単です。スーパー側は来客増のために、設備を導入しています。
無料で提供してでも、ファミリー層がお水を汲みに来るついでに買い物をしていってくれるというメリットがあります。
　
この装置は水道水をＲＯ膜にて濾過して、奇麗な水を作り出しています。スーパーによっては付加価値もあり、イオン水やミネラル水などが利用できる場合もあります。

スーパーのレジの裏っ側にだいたい置いてあるこれ。
　
この設備はボトル費用(1～200円程度)だけ支払えばあとは汲み放題。ちょっと持って帰るのが重くて、だんだん汲みにいかなくなるという問題もありますけど…。タダより安いものはありませんから最高です！
　
　

無料で手に入る綺麗な水！スーパーで純水が手に入る時代

スーパーで専用ボトルさえ買えば、無料でもらってこれるピュアウォーターですが、無料できれいな純水で、持ち帰りの手間と重さを無視さえできれば万能な飲料水のイメージですよね。
　
うちの母もせっせと近くの西友にボトルもって汲みに行ってました。今は家にFrecious
のウォーターサーバーを置いたので、重たいからともう利用してないようです…。
　
　
しかし、この「スーパーの無料の水」…結論から申しますと
「飲料としては絶対にない選択」です。
　
スーパーのお水は「純水」ですが、殆どの場合、水道水を「ＲＯ膜」という ろ過装置を使った ろ過によって作り出しています。水に含まれている不純物やミネラルまで全部濾過してしまえば綺麗な「純水」となるわけです。
　
スーパーの水の謳う「純水」がインチキだと言うことでは無く、むしろ紛れもない本物の純水です。
　
純水だからこそそのまま飲むのは「待った」ということです。
ちなみに、飲料用としてはないですが、料理用としては全然ありだと思います。

スーパーの純水をおすすめしない理由．１

「溶解性」：　水には様々な成分を溶かし込むという性質があります。
これにより色々なものを溶かし込んで安定しようとする作用が働きます。工業用の洗浄水としてはこの性質はとても役に立ちます。不純物を含まないというのも工業用には不可欠の条件です。
　
しかし、純水という水は飲用すると上記の性質から、体が保持している大事なミネラル(カルシウム・マグネシウム・カリウム)を水に溶け出させて、結果排出してしまう危険性があるのです。
食品に気を使ったり、サプリメントで一生懸命ミネラル分を接種している人もいるのに、どんどん排出させてしまっては元も子もありません。
　
人体に存在するカルシウムは99％が骨に蓄えられ、血中には1％のみ流れています。これが怪我の際に血を凝固させる役割などを担っているのですが、そのたった1％のカルシウムを吸収して強制排出してしまうと考えるとあまり飲みたくない水です。
　
上記のようなミネラル不足は病気を引き起こす原因ともなります。成人なら純水を口に含んだ時点で、水自体が口内の色々な成分を吸収して安定してしまうので少量ならなんら害は無いでしょうが、純水を大量に飲んで体のミネラルが奪われすぎてしまうと、健康を害してしまう可能性があります。特に乳幼児は要注意です。
　
人間の場合は絶食状態にある時、何の成分も含まない完全な純水を約1.8L飲むと死に至るとも言われています。脅し過ぎですが、スーパーの純水はどこまで濾過されているかは公開されていません。
基本的にはこれらは生のまま飲まないのが基本です。

もちろん、溶解性に優れるということは、素材の栄養が溶けだしやすく料理用の水としてなら逆にメリットが出てきます。どういうメカニズムかは解りませんが、ごはんがふっくら炊けるらしいです。溶けだしやすいなら「だし」を取るのに向いているかも。そうなるとドリップコーヒーにも向いてます。
　
調理になら水道水よりは使える！というのは間違いありません。
　
　

スーパーの純水をおすすめしない理由．２

「衛生面」：　これが一番です。あの設備自体を信用できるか？
他のお客さんが不衛生な手で給水口に手を触れないのかといつも気になります。
あのスーパーの無料の装置の中が永遠に奇麗であるか、衛生管理とメンテナンスが施されているかを誰も保証してくれないのです。
　
スーパーは客寄せに設置してますが、この設備は直接は利益を生みませんよね。
そのスーパーの受水槽が奇麗なのか、濾過するフィルターがメンテナンスされているのか、フィルターが優れたものなのか簡易的なものなのか、注水口が清潔にされているのか。
　
信用できるかどうか。
　
そして重い水を持ち帰り、塩素が全く含まれていない分、傷みやすいので1～2日程度で早急に消費しなければなりません。そしてまた汲みに来るのか…。
純水は殺菌用に使われている塩素を含まないので、雑菌が繁殖して傷みやすい性質があります。

それを汲んで、持ち帰るペットボトルも家庭内では中を奇麗に洗浄できません。
2～3か月で交換が推奨されていますが、それまでの間…水垢や雑菌がたまったボトルの中の水を使い続けるのでしょうか。
あの中に手を突っ込んで直接洗えないボトルは、どうやっても清潔な状態を維持するのは難しいように感じます。
　
あとは、お水は塩素が入ってませんから、空気に触れれば賞味期限は1～2日です。
もちろん要冷蔵ですから、備蓄もできませんし冷蔵庫内にスペースが必要です。
すぐに使いきらないといけないので、常用するなら頻繁に水を汲みに行かねばなりません。
　
　

ペットの飼育用に使うのはどう？

こういった水でペットの飲み水や、魚の水槽用に使って動物を飼うのはどうでしょう？
自然界に無い水ですからどんな悪影響があるかわかりません。
　
酸素まで含まない蒸留水なら魚は窒息死ですが、さすがにただの純水ですからそこまではひどくはないでしょう。
知識のある方は、調整して使えばカルキを含まない分この水が一番良いという事らしいですが、詳しくない方は、魚に変わった水を与えるより水道水を一日置いて塩素を抜いた水が一番無難なのかもしれません。
弱い小動物などへ飲み水として与えた場合、お腹を壊してしまう事もあります。
　
結論：純水は大切なペットの飲料水用としての利用は避けたほうが無難です。
　
　
以下に、各スーパーのお水の特徴を記載しておきます。どれも前述したとおり、飲料水に向きません。もちろん料理用には最適です。用途を間違えなければ優れたお水であることは間違いありません。
　

一部の店で、麦飯石ろ過水などのミネラル配合を訴求していますが、効果性は不明。濾過水は基本、料理用のはずですがミネラルが多いと素材のうまみが溶けだしにくく、料理には不向きとなります。
料理に使うのがベストなはずなのに、本末転倒なのでは…と思うのです。
　
あくまでも「飲料水」にはamazonとかでペットボトルの水の買いだめをするか、もしくは…少々のコストをかけてでも冷水・熱湯をすぐに出せるウォーターサーバーなどが絶対にいいですよ。

個人的には月に2000円や4000円かけてでも…最高に美味しい、キーンと冷えた奇麗な天然水が好きなだけ飲めて、即熱湯も出せて湯沸かしの手間のない点が便利で契約し続けてますが、1日あたり100～150円のコストぐらいなので、まぁ許容範囲です。
　
美味しくもない水道水をわざわざスーパーにもらいに行くのも、見栄もあるけど、ペットボトルの回収日までごみを山盛りためておくのも嫌ですし、電気ポット置いたら電気代も年間8000円ですよ。もうそんな得してるのか損してるのかわからない生活には戻れません。
　
一度、天然水のサーバーは使ってみてほしいなとは思います。auショップで実物見て、天然水とやらも試飲できます。ショップ据え置きのDEWOは空気が入らない構造で、中に自動洗浄機能も付いてるから雑菌の心配もなく試飲するにも清潔です。